昨年、2025年にシンガポールにて自分が住むためのコンドミニアムを購入した。
それまでシンガポールはおろか日本でも不動産を所有したことがなかったので、貴重な体験ができた。
タイムライン
以下はコンドミニアム購入までのざっくりとしたタイムライン。
- 2025年4月: エージェントと面談。
- 2025年5月~7月: 物件探し・内見。
- 2025年8月~9月: 購入する物件を決定。OTPを支払う。法律事務所で契約の話を聞いたり、ローンの設定をしたりする。
- 2025年10月: 新居のインスペクションをしたり、引っ越しの準備をボチボチ始める。
- 2025年11月: 新居の鍵を受け取り、引っ越し。
購入の動機
来星して約7年間、ずっと賃貸で生活していたが、家賃は上がる一方だった。
2021年に引っ越しをしたのだが、だんだん不満も出てきた。(一番の不満は壁が薄くて近隣の生活音が結構聞こえることと、定期的にアリが湧くこと)
で、このまま高い家賃を払って微妙な部屋に住み続けるより、いっそ自分で部屋を買ってオーナーに気兼ねすることなく生活するほうが良いのでは?シンガポールの不動産は資産価値も高いようだから、投資としても悪くないのでは?と考えるようになった。
ちょうど、当時住んでいた部屋の契約更新も迫っていたので、新しい部屋を購入する方向で進めることにした。
ただし、買うといっても終の棲家にするつもりは毛頭なく (シンガポールに永住するかも分からないし)、なんかあったら売ればいいやという超楽観的な気持ちで臨んだ。
物件の条件と予算
シンガポールに7年も住んでいると土地勘もできて、自分に合いそうなエリアや住んでみたいエリアも分かるようになる。候補をリストアップしたところ、以下のようになった。
- Great World
- Somerset
- Dhoby Ghaut
- Tanjong Pagar
- Tiong Bahru
- Downtown / Bayfront
- Marine Parade
.....偉そうなことを言ったが、大体みんな好きなエリアだと思う。
立地条件はMRT、ホーカー、モールが徒歩圏内にあること。会社方面へのバス停も近ければなお良し。
部屋に関しては、当時住んでいた部屋が520 sqftだったので、最低でもそれ以上の大きさの部屋で、バルコニーもあると嬉しい。また、将来売却することを考えるなら、最低でも2ベッドルームにした方が良いと複数の知人・友人からアドバイスされた。
予算については、自分がメインバンクとして利用しているDBSのwebサイトで計算したところ、2,200,000 SGDくらいまでが限度のよう。
ちなみに、自分は永住権のない外国人という立場なので、HDBは購入資格がなく、購入できるのはコンドミニアムのみとなる。
エージェントとの面談
職場の同僚 (シンガポール人) にコンドミニアムの購入を考えていると相談したところ、彼が懇意にしているエージェントを紹介してもらえることになった。そのエージェントというのが、その職場の同僚の元同僚で、自分と同じIT業界で働いてたらしいのだが、ある時期に不動産業界に転職したとのこと。奥さんも同じ不動産会社で働いており、キャリアとしては彼女の方が長いらしい。
部屋探しはこのエージェント夫婦に手伝ってもらうことにした。
2025年4月に近所のカフェでエージェント夫婦と面談し、色々と気になったことを質問してみた。以下、質疑応答の一部を抜粋。
Q. ローンの完済前に物件を売っても大丈夫?
A. 購入してから3年経過していれば、課税なしで売ることができる。3年経っていない場合は、売却の際に追加の税金を払う必要がある。
Q. ローン完済前に物件を売った場合、自分の手元に入るのは売却額から残りのローンを差し引いた金額という認識で合ってる?
A. その認識で合っている。
Q. エージェントの料金はいくら?
A. 売買が成立した場合、売り主からコミッションをもらうことになっているので、買い手 (=自分) から代金をもらうことはない。(やったね!)
Q. 99年リースの物件で、99年経過したらどうなるの?
A. 前例がないから確実なことは言えないが、有りうるケースとしては、土地のオーナー (物件のオーナーではない) がリースが切れる前に建物を丸ごと (En Bloc) 売って、その建物の購入者が政府にリースの延長を申請するというもの。(購入者が政府という可能性もある)
そんな感じで雑談しつつ、自分の希望する条件と予算を伝えて、コンドミニアムのresale物件に絞って探して行きましょうということになった。
ちなみに購入までのタイムラインだが、物件を決定した場合、売買の契約が完了するまでに大体3~.3.5ヶ月かかるとのこと。当時住んでいた部屋の賃貸契約の期限が11月中旬までだったので、7~8月くらいには物件を決める方向で進めることにした。(仮に賃貸契約の期限までに間に合わなかったとしても、賃貸契約を短期延長するという手もある)
面談後にWhatsAppでエージェントとのグループチャットを作って、基本的に連絡や相談はそこで行うようにした。面談の1週間後にさっそく内見の予定が組まれた。
物件探し
4月~8月は毎週のように内見に出かけた。内見は大抵の場合、週末に行ったが、たまに平日の夕方に内見することもあった。物件探しは完全にエージェント任せで、自分で物件を探すことはほとんどしなかった。
内見の流れだが、基本的にその日最初の物件で現地集合して、以後の内見はエージェントの運転する車で回るというのがパターンだった。内見後は、各物件の良かった点、気になった点などをエージェントにフィードバックして、すり合わせをした。
約4か月で30件近く内見した (同じコンドミニアムの別ユニットを含む)。以下は自分が内見したエリアと雑感。
Great World
自分は昔からGreat Worldの雰囲気が好きで (川とか運河のある町が好き) しょっちゅう散策していたのだが、自分がシンガポールに来た当初はMRTが開通しておらず、「いい場所だけどアクセスが不便」という印象だった。しかし、数年前にMRTのThomson-East Coast Line (Brown Line) が開通して自分の中で一気に住みやすさのレベルが上がった。
MRT、モール、ホーカーと全て揃っており、おまけに会社方面へのバスも停まるので、立地は文句なし。明治屋もあるので日本食も手に入りやすい。
最も内見に費やしたのが、このエリアだった。
Everton
自分の場合、Evertonというと真っ先に思いつくのがEverton Roadに建ち並ぶプラナカン建築の家々である。シンガポールのプラナカン住宅はJoo Chiat Roadのものが有名だと思うが、個人的にはEverton Roadの方が雰囲気が落ち着いていて好き。
Evertonでは2件ほど内見したが、いずれも部屋の造りが好みでなかったことと、普段使いできそうなモールやスーパーが近くになかったため (自分が確認した限りだとTanjong Pagarの方まで足を延ばさないといけない) 、早い段階で候補から外した。MRTの駅が近くにないのも痛かった。ただし、Circle Line (Yellow / Orange Line) のCantonment駅が開通予定なので、将来的にはアクセスは良くなると思う。
Bugis
当時、自分はBugisに住んでいた。Bugisでの生活が4年目に突入していたので、正直もういいよという感じだったが、一応内見した。物件はSuntec Cityのすぐ目の前でBugis駅とEsplanade駅が最寄り駅だった。立地は申し分なかったし、部屋も悪くなかったが、やはりBugisに飽きていたので、見送った (共用テラスからの眺めは凄かった。F1の時期はレースの様子も見られるそう)。あと、比較的最近できたコンドミニアムでfirst buyer (まだ誰も購入していない物件という意味) となれたのだが、新しいだけあって価格も高く、予算を若干オーバーしていた。
Outram Park
Outram Park駅のすぐ近くのコンドミニアム。。。なんて1つしかないので、名前を出してしまうが、One Pearl Bankを内見した。あの特徴的なコンドミニアムに入れるので、結構テンション上がった。部屋は良かったし、最上階のテラスからの眺めも抜群だったが、モールやスーパーに行くには丘を下りてChinatownの方まで行かないといけないのがネックだった。
余談だが、近くに195 Pearl's Hill Terraceというアートギャラリーやら雑貨屋やらカフェやらが軒を連ねるお洒落な施設がある。
Tiong Bahru
1件だけ内見したが、部屋の外のすぐ向かいがコンドミニアムの別棟とコンニチハ状態だったので断念。Tiong Bahru自体は良いエリアだと思う。
Katong Park
こちらも1件だけ内見した。Katong Park駅のすぐ近くで、バルコニーが無い点を除けば部屋は良かったが、普段使いできそうなモールやホーカーが近所に皆無だったため、お見送り。
Downtown
個人的に良い意味で期待を裏切られた場所だった。内見した物件はいずれも少し築年数が経過したコンドミニアムだったが、ほとんどの部屋が1000 sqft前後あって、かなり広々と感じた。 (シンガポールでは新しいコンドミニアムは部屋が狭く、古いコンドミニアムは部屋が広い傾向にある)
Downtown駅、Shenton Way駅、Tanjong Pagar駅など複数の駅が徒歩圏内で、Downtown駅の地下やTanjong Pagarまで行けば、買い物にも不自由しない。大正義ラオパサも目と鼻の先である。
かなり気持ちが傾きかけて、実際Great Worldの次に内見に時間を費やしたが、最終的に以下の理由で見送った。
- 部屋が広いほどコンドミニアムに払うMaintenance Fee (管理費) が高くなる。
- 冷静に考えて、自分一人が暮らすのに1000 sqftも必要ない。
- 周りがビルに囲まれており、コンクリートジャングルという印象が拭えない。
また、エージェントによるとDowntownエリアはシンガポール人の、特にファミリー層からはそこまで人気が無いらしい。理由は、住む場所よりも働く場所という印象が強いことと、近くに子供が通う学校がないこと。なので、Downtown近辺で働く人 (特に外国人) や共働きの若いカップルには人気があって、賃貸ならばすぐに借り手は見つかるが、物件を売却するとなると少し事情が変わってくるかもしれないとのこと。
Dhoby Ghaut
少しだけ内見したが、Dhoby Ghautのコンドミニアムは、ほとんどが高台にあり、Dhoby Ghaut駅やモール (Plaza Singapura) へ行き来するには坂道や階段を上り下りする必要がある。(コンドミニアムによっては駅まで行く無料のシャトルバスも運行しているが) 道も直線ではなく、結構入り組んでおり、思ったより歩かされる。
場所自体は結構好きなのだが、住むとなると少し不便かもと感じ、お見送り。
物件の決定
物件を探してから4か月ほどが経ち、賃貸の契約期限が約3か月後に迫っていたので、そろそろ物件を決めることにした。
自分は物件探しにおいては、部屋そのものよりも、立地や住環境を重視した。部屋に多少不満や物足りなさがあっても、リノベーションするなどしてある程度何とかできるが、立地や住環境を自分でコントロールすることは難しい。なので、内見後は必ず物件の近所を散策して、そこでの生活をイメージしてみた。最終的にやはりGreat Worldが一番住みやすそうという結論になった。
8月の下旬ごろにエージェントに購入の意思を伝えて、Option Feeとして物件価格の1%を支払った。
また、今後しばらくは大金の送金が発生するため、銀行の送金上限を引き上げておくようにアドバイスされた (全ての支払いが完了した現在は、送金上限を引き下げ済)。
以下は購入した物件の概要。
- エリア: Great World
- 部屋の大きさ: 657 sqft
- 間取り: 2LDK
- フロア: 高層コンドミニアムの中階
- 冷蔵庫と洗濯機は備え付け
- 各部屋にLANポート有り (個人的にかなり嬉しいポイント)
- 備考: 最初のオーナーは投資目的で購入したため、部屋は一度も使用されず新築同然の状態
約1,900,000 SGDで購入 (ちなみに管理費は月約400 SGD)。内見した物件の中では狭いユニットだが、住環境は申し分ないこと、部屋からの眺望が抜けてて悪くないこと、窓が大きくて採光が良いこと、そこそこ大きいバルコニーがあること、部屋の状態が良いこと、といった点が決め手となった。
ただし、一度も人が住んでいない部屋なので、入居にあたりカーテンや照明を導入する必要あり。カーテンについてはエージェントがマレーシアのリーズナブルな業者を紹介してくれたので、それを利用することに。
住宅ローン
特に深く考えることなく、自分がメインバンクとして利用しているDBS銀行でローンを組むことにした (事前に見積もりも出してもらっていたし)。エージェントにその旨を伝えたところ、エージェント経由で銀行の担当者からWhatsAppで連絡がきた。以後のやり取りや手続きは全てオンラインで完結し、店頭に出向く必要はなかった。
ローンを組む際、銀行が提示する金額いっぱいまで借りるべきか、頭金を多めに払って月々の返済額を減らすべきか悩んだが、友人に相談したところ、上限いっぱいまで借りて、残ったキャッシュを投資にまわすべきとアドバイスされたので、その通りにした。
以下は住宅ローンの概要。
- 最初の3年までは金利は1.75%で固定
- ただし、1年後に無料で金利の見直しをできる
DBSが提携している火災保険にも加入した。
法律事務所にてOTPにサイン
9月の頭にエージェント同伴で法律事務所へ出向き、Option to Purchase (OTP)にサインした (売り主はすでにサイン済)。で、ここから定められた期間内にStamp Dutyと残りのDownpayment (頭金)を支払う必要がある。詳細は後述。
法律事務所のスタッフから契約内容について色々と説明を受けた。事務所側でも諸々手続きの準備をする必要があるので、その間に物件のインスペクションを行うことを勧められた。その場でエージェントとインスペクションの日程を調整した。
ちなみに法律事務所の手数料は約3,000 SGDだった。
Stamp Dutyの支払い
OTPにサインしてから数日後、法律事務所からStamp Dutyの支払い方法についてメールで案内が届いた。
IRASのmyTaxポータルにログインして、指定の金額を支払った。支払いが完了するとStamp Certificateをダウンロードできるので、そちらを添付して支払いが完了したことを法律事務所に知らせた。
Downpaymentの支払い
こちらも後日 (10月末頃)、法律事務所からDownpaymentの支払い方法についてメールで案内が届いた。
Cashier's Order (銀行発行小切手)で支払われなければならない模様。DBSではひとつのCashier's Orderにつき100,000 SGDが上限だったので、Cashier's Orderを複数発行する必要があった。Cashier's Orderの申請はオンラインで可能。
後日、仕事の合間に(申請の際に指定した)DBSの支店に出向き、Cashier's Orderを受け取った。その翌朝、出勤前に法律事務所に立ち寄り、Cashier's Orderを渡した。
コンドミニアムの入居手続き
時間のある時に新居のコンドミニアムに出向き、レセプションで管理オフィスの連絡先や入居の際に必要な手続き等の確認をした。入居に際して、以下を済ませる必要があるとのこと。
- Section 65 (書類)の提出: 自分が部屋の正式な所有者であることを証明するために、この書類が必要な模様。鍵の受け渡し日までに書類を用意するように法律事務所にお願いした。
- 住人用のスマホアプリのインストール: アプリを通じて管理オフィスからの連絡事項の周知やmoving permitなどの各種申請を行う模様。事前にアカウントを作成して、上述した書類が受理されればアカウントがアクティベートされてアプリを使えるようになると教えられた。
物件のインスペクション
10月の頭に改めて物件の下見を行う日を設けてもらった。内見の際に確認できなかった細かい点の確認作業はこの日に行った。。。のだが、部屋の採寸にばかり気を取られていて水回りなどをしっかり確認しなかったため、入居後にちょっとしたトラブルに見舞われることに。詳しくは後述するが、備え付けの洗濯機のホースに亀裂が入っていて水漏れしたり、マスターベッドルームにwifiが届かないといった問題が発覚した。(でも水回りはともかくwifiの接続感度は入居前に確認するのは難しいと思う)
ちなみに部屋の採寸に自前の巻き尺を持参したのだが、売り主側のエージェントがレーザーメジャーで手際よく測ってくれた。
カーテンの購入
物件のインスペクションの日にエージェントが紹介してくれたマレーシアのカーテン業者も同行していたので、カーテンのデザインもこの日に決めてしまった。リビングルーム、コモンルーム、マスターベッドルームの3部屋への設置費込みで1,200 SGDだった。
照明の購入
洗面台やキッチンフード以外に照明がない状態のため、照明器具を購入して引っ越し前に設置する必要がある。これまた職場の同僚おすすめのSol Luminaireを利用することに。とりあえず、各部屋にダウンライトとシーリングライトがいくつ必要かだけメモし、間取り図を持参してSol Luminaireのショールームを訪問した。正直、照明については全く知識が無いので、「オレンジっぽい暖色系の色が好き!」とだけ伝えて、あとは店員が薦めたものの中からデザインの気に入ったものを適当に選んだ。
注意点として、Sol Luminaireは照明器具の販売のみをしており、設置については別途業者を手配する必要がある (配達はSol Luminaireが手配してくれる)。自分は職場の同僚から紹介してもらったフリーランスのインテリアコーディネーターを通して業者を手配した。
照明の購入費用が計2,020.70 SGDで、設置費用が645 SGDだった。
家具の購入
新居には備え付けの冷蔵庫と洗濯機があるのみで、それ以外の家具・家電は自前で用意する必要がある。とりあえず、最低限、以下のものを揃えることにした。
- ベッド (シングルサイズ)
- ダイニングテーブル・チェア
- ソファー
- ソファーテーブル (こっちではCoffee tableと言った方が人に通じやすい)
ベッドのみ無印で購入して、それ以外は全てニトリで購入した。
また、引っ越しを機にPCデスクも新調することにした (それまで使っていたデスクはデザインの関係上、モニターアームを設置できないのが不満だった)。
最終的に日本でも使っていた岡村製作所のネットワークデスクに決定。ただし引っ越しまでに納品が間に合いそうになかったため、それまで使っていたデスクを新居でもしばらく使い、後日、新デスクの納品時に旧デスクを(有料で) 処分してもらった。
引っ越しの準備
引っ越し業者は前回と同様、PHOENIX moverを利用することにした。金額は370 SGDでサービス内容には以下が含まれる。
- ダンボール箱 10箱
- 見積もりのときに必要な数を申告する
- コンドミニアムへの引っ越し申し込み手続き (オプション)
- 各コンドミニアムにつき50 SGDでコンドミニアムへの引っ越し申し込み手続きを代行してくれる。デポジットが必要な場合も引越し業者で準備してくれる。
- 自分の場合は旧居も新居もコンドミニアムなので、合計100 SGD支払った。
- パッキングサービスは利用無し
前金として100 SGDを払い、残りは引っ越しの完了時に払う。
今回は引っ越しの前に、新居の照明の設置工事や家具の搬入等をする必要があったため、引っ越し日は新居の鍵の受け渡し日から3日後に設定した。
ちなみに引っ越しの週は丸々休みを取った。
パッキング
大きいアイテムはPC用の机、椅子、本棚のみだが、今回はこれら加えてにウルトラワイドモニターと自作PCを運搬する必要がある。特にウルトラワイドモニターの運搬が気がかりで (箱を捨てなきゃよかった。。)、見積もりの時にも確認したが、運ぶ際はちゃんと梱包してケアするから心配しないでくれと言われた。でも不安なものは不安なので、タオルに包むなどして自分なりにモニターを保護する努力をした。自作PCはダンボール箱に入れればいいやと思っていたのだが、いざ荷造りする段になって箱に入りきらないことが判明したので、こちらもタオルやシーツで保護した (結論から言うと、いずれの荷物も損傷無しで新居に搬入された)。
パッキングは大体引っ越し日の10日前くらいからボチボチ始めた。前回と同様、荷物はなるべく系統別に箱に詰めて、それぞれ何の荷物が入っているのかを大雑把に箱に書き込んだ。食器類はダイソーでプチプチを購入して梱包し、割れないように衣類やタオル類と一緒の箱に詰めた。
ダンボール箱の口は引っ越し当日まで開けておくつもりだったのだが、ある夜、何気なく箱の1つを見たらGが紛れているのを発見してしまい(泣)、新居にGなど持ち込みたくなかったので、箱をひっくり返して殺虫スプレーで退治し (このせいで箱をひとつ無駄に消費してしまった)、梱包が済んでいたダンボール箱は全て密閉した。
前回は10箱中5箱しか使わなかったが、今回は10箱すべて使った (コロナを機にガンプラを作るようになったので、箱のいくつかはそれで埋まった。あと1箱は先述したGの騒動で駄目になった)。
旧居の原状回復
部屋の掃除に関しては(エージェントが紹介してくれた) 掃除業者にお願いする予定だったので、自分では大したことはやらなかった (壁の汚れを拭いたくらい)。ただ、あと1か月ちょいで引っ越すという段になって、洗面所の排水口が詰まって水はけが悪くなってしまった。で、重曹とクエン酸を流し込み、駄目押しにラバーカップ(すっぽん)で排水が復活した。
余談だが、重曹とクエン酸は近所のダイソーですぐ手に入ったのだが、ラバーカップ (英語だとplunger)がなかなか見つからず、最終的にニトリの店員さんからMR.DIYで売っていると教えてもらった。
カーテン・クリーニング
旧居はブラインドのみでカーテンはないので、今回は必要なし。
StarHub ブロードバンドの移設の予約
移設の申し込みはStarHubのWebサイトからできる。余裕をもって申し込みをしたら、後日サポートから電話が来て、希望日のスロットがまだ空いていないので、希望日の2週間前くらいに改めて申し込んでくれと言われた。移設日は新居の鍵受け渡しの翌日に設定した。
SP (水道、電気) の開栓
SP GroupのWebサイトであらかじめ水道と電気の開栓手続きを済ませた。
開栓日は新居の鍵の受け渡し日と同じ日に設定。立ち合いは不要。
ちなみに旧居の光熱費はオーナー持ちのため、SPの閉栓は必要なし。
引っ越し3日前: 新居の鍵受け渡し
夕方頃に法律事務所に出向いて新居の鍵 (メールボックスの鍵やエントランスキー含む) とSection 65の書類を受け取った。エージェントは立ち会わず。鍵を受け取ったその足で新居に向かい、コンドミニアムのレセプションにSection 65の書類を提出した。
インターネット移設のためのモデムとルーターも部屋に置いてきた (引っ越しが完了するまでは旧居ではオーナー所有のwifiを使わせてもらった)。
同日に配達されるように手配したSol Luminaireの照明も無事届いていることを確認した。
引っ越し2日前: カーテンと照明の設置 インターネットの移設
午前中にカーテン業者がカーテンを設置 (カーテンレールの取り付け含む)。マレーシアの業者のため支払いは現金で済ませた。
午後には別の業者が来て、照明の設置作業を開始。天井にドリルで穴を開けたりとかなり大掛かりな作業内容。邪魔にならないように部屋の隅やバルコニーで待機していた。
照明の設置作業が続く中、夕方頃、StarHubのスタッフが来てインターネットの移設をした。移設手続きは10分くらいで完了したと思う。
StarHubのスタッフが帰って1~2時間後に照明の設置作業も完了した。床が白っぽく汚れてしまったが、翌日にクリーニング業者に掃除してもらうことになっていたので、さっと乾拭きだけしておいた。
まだ部屋に何もない状態なので、この日は旧居に戻って寝た。
引っ越し1日前: 新居のクリーニングと家具の配達
午前中にクリーニング業者が来て、3~4時間ほどかけて部屋を掃除してくれた。掃除中はコンドミニアムの共用テラスで読書をして時間を潰した。
午後にはニトリから家具が届いて、ようやく生活できそうな空間になった。
この日は新居に泊まった。無印で注文したベッドのみ別日の配達のため、ソファーで寝たのだが、思ったよりしっかり寝られたことに自分でも驚いた。
引っ越し当日
午後に引っ越し業者が来て、旧居から荷物を運び出した。前回は引っ越し業者のトラックに同乗して新居に向かったのだが、今回は別々に向かった。MRTで旧居から新居に戻り、20~30分後くらいに引っ越し業者が到着して荷物を搬入。懸念だったウルトラワイドモニターや自作PCも無事に届いた。
全ての荷物が搬入されたことを確認して、残りの代金をPayNowで支払い、業者は撤収。
ちなみに各部屋の使い方は以下の通り
- リビングとダイニング: そのままリビング・ダイニングとして使用。
- コモンベッドルーム: 寝るためだけの寝室として使用。
- マスターベッドルーム: PC、デスク、本棚を置いて書斎として使用。
- コモンバスルーム: 収納として使用。
- マスターバスルーム: 洗面、トイレ、シャワーはここで。
この日は他に予定もなかったので、のんびり荷解きしながら過ごした。
旧居の引き渡し
新居のクリーニングの時と同じ業者に旧居のクリーニングをお願いした。掃除は午前中に行われ、掃除中は新居に戻って時間を潰した。
夕方にオーナーのエージェントと旧居で待ち合わせて (オーナーは立ち会わず)、部屋の鍵とリフトキー、それと過去4年分のエアコンメンテナンスの領収書を渡した。また、クリーニングサービスを利用したことを伝えると、そちらの領収書も送ってくれと言われた。
さすがに4年も住んで部屋もそれなりに傷んでいるはずなので、今回はデポジットの満額返金は無理だろうと覚悟していたが、後日、デポジットが満額返ってきた。何かと出費が重なっていたので、これは嬉しい誤算だった。
旧居については色々不満もあったが 、オーナーの人柄は悪くなかったのは救いだった (トラブルにも真面目に対応してくれたし)。
引っ越し後にやったこと、起きたこと
各種住所変更手続き
各方面に登録している住所を更新。一部は引っ越し前に更新済。
- Employment Pass: EP onlineにて変更。
- DBS銀行: DBS銀行のWebサイトにて変更
- 在留届: 日本大使館のWebサイトにて変更
- Singtel (スマホのキャリア): SingtelのWebサイトにて変更
- StarHub: 移設申し込みのときに住所を更新済
- Amazon
myTaxポータルで不動産税率の変更
11月末頃にIRASから不動産税に関する郵便が届いたのだが、その時点ではまだNon-owner-occupier Residential Tax Rates (物件にオーナーが住んでいない場合に適用される税率) が適用されていることを知った。前のオーナーが投資目的で所有していた物件のため、Non-owner-occupier Residential Tax Ratesが適用されていた模様。シンガポールではオーナーが物件に住んでいる場合、そうでない場合よりも税率が安くなる。急いでmyTaxポータルにログインしてOwner-Occupier Tax Ratesに変更した。
不動産税がGIROで引き落とされるように設定
DBSのwebサイトにログインして不動産税がGIROで自動引き落としされるように設定した。
洗濯機の水漏れ修理
新居に引っ越してから、最初の週末に洗濯機を回したのだが、ホースに亀裂が入っており、水漏れが発生。幸い、洗濯機を回してしばらく様子見をしていたので、すぐに異変に気付き洗濯機を止めたので水浸しにならずに済んだ。結局その日は近所のコインランドリーで洗濯を済ませた。ちなみにシンガポールで初めてコインランドリーを使ったが、30~40分コースでで8 SGD (うろ覚え) と思ったより高かった (洗剤等は自動で投入される)。
洗濯機の水漏れについて、コンドミニアムの管理オフィスにメールで問い合わせたところ、デベロッパーの連絡先を案内されたので、そちらにメールを投げた。後日、担当者から電話で連絡が来て、事情を説明したところ、その日のうちに修理業者がきて、ホースを新品のものと交換した。
ちなみにギリギリ、デベロッパーの保証期間内だったため、無料での対応となった。
家電の購入
引っ越しを機に自炊を再開しようと考えていたので、炊飯器や電子レンジなどの家電を近所のBest Denkiで購入した。ちょうどブラックフライデーのセールだったので定価より安く買えた。
フライパンなどの調理器具はイケアで購入した。
コモンベッドルームの照明の交換
引っ越してから2週間くらいでコモンベッドルームの照明が点かなくなってしまった 🙁
Sol Luminaireに連絡して修理の手配をした。保証期間内のため無料での対応となった。
アウトドアテーブルとチェアの購入
バルコニー用のアウトドアテーブルとチェアを購入した。イケア、ニトリ、無印、Tan Boon Liatビルなどで物色したが、コレといったものが見つからず。最終的にPlaza Singapuraにあるアウトドア家具店Boulevard Outdoor Inspirationsで購入した。
Wifiのアクセスポイントの増設
引っ越してからしばらくして、在宅ワークをしようと業務用のラップトップを開いたところ、マスターベッドルームまでwifiが届いていないことに気づいた。マスターベッドルームにはLANポートが2つあり、自作PCはLANポートでネットに接続していたため、しばらくwifiが使えないことに気づかなった。
もう一つのLANポートで有線接続すればラップトップもネットにつながるが、在宅ワークの度にLANケーブルを抜き差しするのが手間だったため、結局ルーターをもう一台設置することでwifiを強化した。
具体的にはマスターベッドルームのLANポートにブリッジモードにした子ルーターを接続し、親ルーターが飛ばしているwifiと同じSSIDとパスワードを設定することで、マスターベッドルームにもwifiが飛ぶようにした。
新居の感想
引っ越して数か月が経過したが、以前住んでいた部屋に比べると満足度は段違いである。旧居での不満点の1つだった生活音問題については、隣近所の生活音が聞こえるということはまずない (たまに上の階から物を落としたような音が響くことはあるが。。。)
ただ、部屋のすぐ近くにダストシュートがあるため、同じフロアの住人がゴミ捨てをすると、音でモロに分かるが、まあ我慢できないほどではない。
旧居で頻発したアリ問題については、今のところ室内でアリは見ないが、正直もう少し時間が経ってみないとなんとも言えない。
もうひとつ、少し不便だと感じたのがメールボックスの場所である。メールボックスは地下駐車場のエレベーターホールにあるため、郵便物を確認するためには地下に寄る必要があり、これが少し面倒くさい。
。。。まあ、不満も書いたが、住みやすさについては旧居よりも断然上である。なにより一番大きいのが、部屋代がただ家賃として消えるのではなく、ちゃんと自分の資産に繋がるということである。
高い買い物だったが、買ってよかったと思う。